グッバイ・クルエル・ワールド Goodbye Cruel World
遅ればせながらElvis Costello & The Attractionsの「Goodbye Cruel World」の再発2枚組を購入しました。本作のライナーでも本人が触れていますが、発表直後から全く気に入らなかったそうです。当時から本人のインタビューなどでこの作品に悪態をついていましたね。グリール・マーカスがミュージックマガジンに連載していた頃です。
ですが私は当時から非常に気に入っていて(1984年!あぁ)愛聴盤だったのです。「このアルバム大好きなんだけど私に聴く耳がないってこと?」とひそかに落ち込んだモノです。私にとってその頃のコステロは神様に等しかったもんですから。
でも今聴き直してもやっぱりこのアルバムは良いですよ。ランガー&ウィンスタンレィのアレンジに問題があるとコステロは考えているようなんですが、確かにシンセを多用したちょっとちゃらちゃらした音で、自分がPop Starであることを認めることができないコステロにとってはたまらなかったんでしょうね(この後にElvis Costelloという”芸名”を捨てようとしたり、アトラクションズから離れたりしましたね)。まぁ、はっきり言うと同時代のカルチャー・クラブとかスパンダー・バレエと同次元の音作りです。でもかわいい曲が多いし(ポール・ウェラーのレスポンド・レーベルのトレイシーに提供した曲を歌詞を変えて歌った「Joe Porterhouse」なんかも入っていますよね。トレイシー好きだったな)、私のようなPop好きには非常にいい感じです。GangwayなんかのPopさ具合と相通じる感じがするんです。
そして私が一番好きだったコステロはここで終わりです。私が好きだったのは「パワーポップ」だったコステロなんですよね。「Goodbye Cruel World」までのアルバムは駄作無し、というか全て傑作。もうホントパーフェクトでした。ワーナーに移籍後にも良いアルバム作っていて好きですけれども昔ほどのめり込めないというか...
もちろん今でもコステロ大好きですし、アルバム出たら必ず買いますけどね。
そうそう、この「Goodbye Cruel World」の時に、コステロものすごく太っちゃったんですよね。このアルバム・ジャケットでもスーツ張り裂けそうですし。本人のアルバム自己批判の言葉よりも体格の方がショックだったですよ、私には。「My Aim Is True」の頃は痩せててとってもクールだっただけに。
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コメント
こんにちは。
TB、有り難うございます。
僕もこのアルバムだけLPでしか持っていなくて
CDを持っていないのです・・・。
スクリッティ・ポリッティのグリーンなどが出ていたりするのですが。
でも、最近トラストやオールモストブルーを
聞き返すと今まで以上に好きだったりするし
また気が向いたときにこのアルバムも買いたいと思ってます。
スパークス、10cc、ブームタウンラッツ、スクイーズ。
そういうポップでスピード感があるやつは
オールタイム・フェイバリットです。
きっと10年後もそうでしょう!!!
また来ます☆
投稿: SC | 2005年6月17日 (金) 21時56分
このアルバム出た1984年 渋谷公会堂のコンサート行きました
アンコールを1時間ぐらいやってくれ、ユーリズミックスの二人も見に来ていたようで「こんなステージがしたい」言っていたと音楽雑誌に書いてあったような記憶があります
投稿: 1984 | 2021年1月23日 (土) 22時58分