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2005年7月24日 (日)

ライフ・デュアリング・ウォータイム Life During Wartime

昨日映画「宇宙戦争」を観てきました。
評判がどうかはよく知りませんが、私は良かったと思いました。

この映画でよく描かれていた(ショッキングだった)のは理不尽に大勢の人が殺されるシーンの連続でした。娘役のダコタ・ファニングが「テロリストなの?」と叫んだのは時勢を表していると思いますが、この映画で誰しも思い浮かべることでもあるでしょう。映画全般にわたって人間が虐殺されるシーンが描かれますが、「プライベート・ライアン」でのオープニングの別バージョンのようにも感じられました。「プライベート・ライアン」よりも始末に負えないのは、異星人に対する対抗手段を人類が全く持たないため救いがないことです。映画の終わりまでほっとでききる瞬間はありません。映画では「人類の知恵や勇気」が役に立たないことが執拗に描かれます(ただ、軍の人達は非常に好意的に扱われており、歯が立たないことを知りつつ勇敢に立ち向かっていく姿が描かれます。テロや戦争の当事者の国が作った映画だからかな、と余計な詮索をしてしまいます)。
映画の締めくくりは唐突に訪れますが(この異星人、地球に対してちょっとリサーチ不足!)、これは原作に忠実であるからでしょう。H. G. ウェルズの原作は読んだことはないですが、オリジナルの映画は昔テレビで観た覚えがあります。すっきり終わらないからこそ、この映画の”妙な味”が残るような気がします。

「Meat Is Murder(食肉は殺人だ)」というThe Smithのアルバムがありますが、食物連鎖の頂点にいる人間の(その存在そのものの)罪深さも考えさせられます。人間は他の生物に対して永遠に搾取を行っているのですから。人間が生き物である限りは仕方ないのですが...

トム・クルーズの主人公は家族を守るという名目の元、非常に自己中心的ですが(スピルバーグの映画ではめずらしいように思います)、観客のほとんどは感情移入できるのではないでしょうか。やはり人間は追いつめられるときれいごとよりも自分の身が大事だということを口には出さないけれど皆思っているからだと思います(「家族のため」という口当たりの良い題目を作らないとこの映画はかなり殺伐としたものになったでしょう。トム・クルーズ1人が逃げ切るような設定は映画としてちょっときついですよね)。

なんだかティム・バートンの「マーズ・アタック!」(大好き!)を観たくなってきました。

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