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2005年8月 9日 (火)

アクロス・ザ・ボーダーライン Across The Borderline

日本のiTunes Music Store、開始から 4日で 100万曲を超える販売達成」されたそうです。非常に速いペースらしいですね。実は私、日本ではiTMSは受けないのではないかなと危惧していたんです。日本人は小物系が好きなので、パッケージを伴わないような音楽をはたして買うのだろうか?と思っていました。アルバムダウンロード1500円とはいえ、量販店に行けば輸入盤の安い価格のモノは同じくらいの値段で売ってますし。着うたダウンロードに抵抗のない世代にはno problemなのでしょう。
前にも書きましたけど、今後はパッケージへの揺り戻しも来るとは思います。そのためには、音楽のコンテンツも大事ですけど手に入れたくなるような美しいパッケージも必要になるでしょうね。

アルバムの構成も変わるかもしれません。LPからCDへと入れ物が変わったとき(古い話ですいません)A面、B面がなくなったことはちょっとしたカルチャーショックでしたが、収録時間が驚くほど長くなったことも音楽を作る側に意識改革をもたらしたと思います。。LP時代は両面合わせて46分のカセットテープ(懐かしい!そんな昔のことではないような気もするのですけど....Elvis Costelloの「Get Happy !」がLP両面で60分位あって当時びっくりしたのをよく覚えています)で録音できていましたが、CDでは70分以上なんてざらにあるわけです。というか収録時間が短いアルバムにはやたらとボーナストラックを入れたりして水増ししたりしています(私は新譜のボーナストラックは基本的には嫌いです。アルバムのトータル感が薄れてしまう気がするのです。旧譜の再発の時は大歓迎ですけど)。古い人間だからかもしれませんが昔のLPにおさまる位の時間がちょうど良いように感じています。収録時間の長いアルバムは後半になると集中がどうしても切れてしまいます。
今後音楽配信が中心になったときはどんな長さのアルバムも作ることができるわけです。3枚組の長さだろうが4枚組の長さだろうがオッケーということですし、コンセプチュアルにするために適当なアルバムジャケットをでっちあげて別々に発売することもできることになります。
また、極端なはなし、リスナーが曲順を入れ替えて新しいアルバムと称することもできるわけです(これがiMixですか)。時々、音楽雑誌が "80年代の100曲" とか "ポール・マッカートニーの100曲" とか選んだりしていますけど、それを "iTMSオリジナル" と称すればアルバムとして売り出せるかもしれません(これは実際ロッキング・オンとかがやりそうな気がする)。
今後パッケージという制約がはずれたところでいろいろなことが起こりそうな感じがします。

iTMSは、洋楽に関しては、オープン直後にしては品揃えは頑張った方だと思いますけど、邦楽は今ひとつですよね(安室奈美恵の新譜をこっそり探しましたけどありませんでした)。今のところは洋楽ファンが中心で買っているのかもしれません。それでこの数字でしたらやっぱりすごいですよね。レコード会社(この言い方も古いなぁ)ももう無視できないでしょう。きっと今後邦楽の品揃えがぐっと増えてくるでしょうからさらにダウンロード数が伸びるかもしれません。

ちょっと引用ですが、ワタクシこの意見に大賛成です。
"iTMSのおかげで日本の音楽配信はようやく本当の意味でのスタートラインに立てたのである。日本の音楽業界は音楽販売チャネルの可能性を大きく広げてくれたAppleに感謝こそすれ、恨む筋合いなんて一つもない。「iPodを私的録音補償金の対象にして、金を巻き上げろ」なんてケツの穴の小さいこと言ってないで、感謝状の一つでも贈ったらどうだろうか。"

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コメント

こんにちは
本日より、「お盆休み」に入りまして、暇を弄ばしています。
先程、HMVでCDを10枚買ってきました。
デヴィッド・ボウイを2枚、ロキシーのベスト、アイスハウス、カーズ、アダム・ジ・アンツ、クラウデッド・ハウス...etc
iTMSは、今後、利用するとは思いますが、私みたいなオジサンは、「ジャケットの美しさに惚れて」とか、「飾ってみたい」とか、「このジャケットを眺めながら聴きたい」とか、そんな単純な理由で、買ったりしてます。形として手に取れるものに銭を払いたいっ!!って気持ちがまだまだあります。CDラックを眺めて、その日の気分で、サッと取り出して聴く。これがイイんですよね。
自宅兼、事務所で働いてるので、好きな曲を好きな時に聴ける環境にあるからか、そういう”行動”が楽しいし、楽しみでもあります。
そうだった・・・ipod買わなきゃ(^^)

投稿: shuuma | 2005年8月 9日 (火) 16時09分

こんばんはぁ☆
iTMSの普及は作り手の意識も変えていくでしょうね。
パッケージに関してはPVつけるとか、ブックレットをPDFで一緒につけるとか、そういうの一般化してくれるといいですよね。

投稿: Kino | 2005年8月10日 (水) 21時19分

るきさま、こんにちは。

コメント&TBありがとうございました。

iTMSが黒船になるという大方の予想は、そのままドンピシャでしたね。

再販制度はあれど、この十年のうち、商品単価が高止まりしたままの業界って、音楽業界しかなかった訳で、データ配信とはいえ、Appleが参入して一曲辺り150円~200円に相場が引き下げられた、ということは、業界構造を変える契機となるのでは、と思います。

そういえば、こんな記事もあって、

ITmedia ライフスタイル:レコード会社を離れ、iTunesに向かう日本のアーティスト
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0508/11/news022.html

レコード会社自体が中抜きされる時代が、そのうち来るのかも?

投稿: daddyscar | 2005年8月13日 (土) 17時54分

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『iMix』の機能にトラックバック機能があればな〓と思っていたので、代わりに自分... [続きを読む]

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