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2005年10月17日 (月)

シャビィ・ドール Shabby Doll

先週の東京行きの2番目の目的は久しぶりの歌舞伎鑑賞にありました(もう1週間経ってしまった。早いなぁ)。

芸術祭10月大歌舞伎ー歌舞伎座

tokyo12

tokyo13

私が観たのは夜の部で次の3本です。

1. 双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
引窓

2. 日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)
坂東玉三郎人形振りにて相勤め申し候

3. 心中天網島
玩辞楼十二曲の内
河庄(かわしょう)


「河庄」は坂田藤十郎襲名のため、鴈治郎名での最後の舞台だったらしいです。

玉三郎の日高川入相花王は良かったです。
この芝居は "人形ぶり" とよばれるものらしいのです。文楽は人形がヒトの動きを表現するものですが、 "人形ぶり" はヒトが文楽の人形の動きを表現するものです。
ですから

"ヒトの動きを表現しようとする" 人形(文楽)の動きを
ヒト(玉三郎)が演じる。

という屈折した芸なのです。
ですから玉三郎は "人形" 役で、その後ろには人形遣い(菊之助)が玉三郎を操るような仕草をしています。

玉三郎は "人形" 役ですから人形のような少しかくかくした動きとか、文楽独特のしぐさをとったりするのですが、文楽自体はヒトの動きを表現しようとするものですので、あまりに人形のように演じると逆に文楽のリアリティが薄くなってしまうので、そのさじ加減が "芸" なんでしょうね。
最後の木にもたれかかるところまで、まさに一大スペクタクルでとてもスリリングでした。

前の日に杉本博司展を観ていたので、その屈折した感じが余計に楽しめたのかもしれません。

渡辺保という歌舞伎評論で著明な方のHPを見てみると「櫓のお七」の人形振りという傑作に比べると少し見劣りするということですが、私はとても楽しめました。
ということは「櫓のお七」はどのくらい素晴らしいのでしょう。はーっ、観てみたい。

あと「引窓」の左團次演じる濡髪長五郎(お相撲さん役)がプリティだったなぁ。
「河庄」の紙屋治兵衛役の鴈治郎はあたまが大きくてとっても舞台に映えます。とてもすてきでした。

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