天使をありがとう Thank You For Sending Me An Angel
「More Songs About Buildings And Food」という意味不明のタイトルの付けられたトーキング・ヘッズの2ndアルバムではあります。
彼らのアルバムはどれも違った性質を持っているので、それがトーキング・ヘッズというバンドを判りにくくしている要因だと思うのです。
でも、最も”彼ららしい”作品は?と言われた時に挙げたいのがこのアルバム(か、「Little Creatures」)です。
デビューアルバムの「77」はあまりに奔放なためにまとまりを欠くきらいがありましたけど、このアルバムはまさに当時の彼らの最良の部分を凝縮したものになりました。
シンプルな4ピースバンドとしてのヘッズ。ニューウェイヴ・バンドの見本のようです。
LPのA面にあたる6曲はまるでコンセプトアルバムであるかのような統一感なのですが、楽曲は不思議とばらばら。バーンさんの個性的な楽曲をよくここまでまとめたなぁ。ここらへんはプロデューサーのイーノの手腕でしょうか。
アルバムのライナーにアンディ・パートリッジがコメントを寄せているんです。
「神経質さと静けさを同時に音で表現できたヘッズの可能性がねたましかったデスヨ」(意訳)
「Stop Making Sense」でもこのアルバムの曲が割と取り上げられているので、ライヴでも演奏しやすいんだろうなぁ。個人的にはかわいい曲が満載なのが嬉しいアルバムなんですよー。
今回のおまけのライヴはデパートの屋上みたいなところ(もしかしたらホントにそうかも)での「Warning Sign」。画質は悪いし、音もこもってますが、ギターで変な音出しているバーンさんがチャーミングです。
もう一曲は小さなライブ会場での「Found A Job」。この曲のアレンジはほとんど「Stop Making Sense」のまま。あと撮影アングルも映画そっくりでちょっと不思議な気分です。
このアルバム、一回聞き始めたらもう途中でやめられなくなります。ここにちょっと注意が必要。
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