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2006年2月 1日 (水)

サイコ・キラー Psycho Killer

Talking Headsのリマスターシリーズ。デビューアルバムの「77」をゲットです。

このアルバム、一言で言うと「未熟」、でも「面白い」。
曲は結構粒ぞろいなんですが、作りが未完成、整理されてないんですよ。よくできたデモテープみたいでもあります。もしこのアルバムからEnoが参加していたら、すごく面白く仕上がったと思うんですよね。

でも「面白い」んですよ。
一聴してまず思うのは、こんな妙な曲ばっかりよく書けるなぁということ。なんだけど耳に残るんですよ。で、結局好きになっちゃう。かわいい曲だからかなぁ。当然書いているのはバーンさんなんですけど。

楽器編成も変です。ギター、ベース、ドラムが中心ではあるんですが、曲によってはヴァイブが入っていたり、ホーンが絡んできたり、ボーナストラックのサイコ・キラーにいたってはチェロまで加わってます。でもあんまり効果的ではなくて、曲の奇妙さを増幅している感じですね。

後から入ってきたジェリーさんなんかは不安じゃなかったでしょうか。レパートリーは変な曲ばっかだし、カッコは普通だし(ボタンダウンとかポロシャツ)、ステージに立つとバーンさんは妙にエキセントリックだし。

この時期に出てきたバンドとしては、妙におかしくて、ユーモア(あと知性も)が感じられたというのも特筆すべき点ですね。パンクの時代ですよ。CBGBですよ。同時期にデビューした人達はなんか目がぎらぎらして怖かったというのに。

あと注目ポイントはDVDの映像です。
「Pulled Up」は完全にホームヴィデオ・クォリティ。遠くから撮影しているんですが、カメラがぐらぐら揺れて見にくいのなんの。でも貴重映像というのは確かかな。
77-2

もう一つは「I Feel It In My Heart」という未発表です。おそらくジェリー・ハリソン加入前の3人ヘッズ。クリス・フランツさんがヴァイブ叩いたりしてますな。でも注目は、なーんとバーンさんの歯が抜けてます(この絵じゃなんかよくわからないかもしれませんが)。ワッキーにもなんか似てます。うーん若者だ、バーンさん。
77-3

77-4

でもデビューアルバムとしては合格点。こんな(奇妙な)新人アーティストが出てこないかなぁ。
最近、ストロークスとかアークティック・モンキーズとかも聴いてるんですが、確かにかっこいいんです。でも面白味に欠けるような気がするんですよね。なーんか聴き流しちゃう。

Clap Your Hands Say Yeahの妙な感じに期待ですかね。

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コメント

僕もこのアルバムを最近聴いていました。
サイコキラー、凄く好きです。
http://ameblo.jp/blue-monday/

投稿: SC | 2006年2月10日 (金) 11時34分

こんにちは、SCさん。

このアルバム、彼らの可能性がいろいろ感じられるアルバムですよね。
今は「More Songs ....」を聴きまくってます。

投稿: るき | 2006年2月11日 (土) 16時35分

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