サティスファイド Satisfied
久しぶりの更新は「自分にしか通用しない法則」でいきましょう。今回は音楽ネタです。
「聴くなら最新アルバムから」
最近購入したアルバムにプリンスの「3121」とか高橋幸宏さんの「Blue Moon Blue」などがあります。それぞれ傾向は全く違いますが、20年以上(30年近く?)現役の第一線で活躍しているアーティストです。それはもう膨大なカタログがあります。
例えばプリンスを全く聴いたことがない人から「はじめに何を聴いてみたらいいかな?」と聞かれたら何と答えますか?
プリンスを知る人であればあるほど、80年代の全盛期のアルバムを薦めてしまいそうです。私もそうしてしまいそうです。
「やっぱり”パープルレイン”聴いておかないと」とか「”パレード”か”サイン・オブ・ザ・タイムズ”でしょ」とかね。「当時はそれはもう凄かったんだから。聞いたらびっくりするよ」とも付け加えるかな。
でも、そこは、ぐっとこらえて、「最新アルバムの”3121”聴いてみたらいいよ」と薦めるべきではないかなぁ。
また例え話で何ですけど、私、ディヴィッド・ボウイの初期作は後追いで聴いたんですよ。高校生くらいの頃、「ロウ」〜「ロジャー」の3部作をほぼリアルタイムで聴いて、「レッツ・ダンス」の頃(いわゆる、ニュー・ウェーヴ全盛期ですね)に「ジギー」の頃に後戻りして聴いたんです。
それで「ジギー」をはじめて聞いた時の感想は「古っ」です、当時でさえ。
もちろん、聞きこむうちに大好きなアルバムになりましたけど、はじめは全くピンときませんでしたねー。ニュー・ウェーヴなきらびやかな音に慣れていたのでアレンジ古くさく思ったなぁ。あとボウイの声が高くてキンキンしていて違和感がありました。
おまえの感性が鈍いからだろ、と言われればそれまでですが、やっぱりどんなアルバムも発表されたその時代とリンクしていると思うんです。逆に言うと、その時代に発表されたから名盤と呼ばれるものになった、と言えるかもしれないです。
もし、今、高校生がセックス・ピストルズ「勝手にしやがれ」を聴いたら割とのんびりしたアルバムだなぁ、とか思うかもしれません。
80年代のプリンスの凄さは当時聴いた人にしかもう解らないかもしれません。今「サイン・オブ・ザ・タイムズ」を初めて聴いたとしても発表された頃の衝撃は伝わらないでしょう。だけど、今でも良質なアルバムを発表し続けていますし、プリンスご本人は、「3121」こそが最高作と思っているかもしれません。その横で、プリンスのファンと自称する人が過去の作品を薦めているとしたら....
ですから、まずは最新作。それで気に入ったら昔のアルバムへさかのぼるのがよいかと。かえって理解深まるんじゃないかな。
どうでしょう?
これまでの「法則」
「コンピレーションアルバムに名盤なし」
「アーティストの才能はもって10年」
「努力できる人が天才」
「勉強する時は図書館へ」
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コメント
自分もベルリン、プラスチックソウルを聴いた後に 'Ziggy Stardust...' を聴いた時は「古っ」って感じてしまいました。あと「グラムロック」というよりは「フォーク」っぽいって感じましたね
投稿: Krush Bros. | 2006年3月25日 (土) 20時54分
こんにちは、Krush Bros.さん。
そうそう、「グラム」っていう感じがあまりしないアルバムなんですよね、「ジギー」って。当時はきらびやかに聞こえたのかもしれませんけど。
投稿: るき | 2006年3月26日 (日) 09時56分