デイドリーム Daydream
フィッシュマンズの「宇宙 日本 世田谷」
彼らの最高作とも言われます。そして最後のスタジオ録音アルバムです。
確かに素晴らしい出来です。これまでも「空中キャンプ」「Long Season」「Season (Life)」についていろいろ感想を書いてきましたが、それらのアルバムを越えてしまいました。アーティストとして新しい境地に立っています。
”夕暮れ時に、なんてことない日に、何故だかわからないけど、瞬間、胸が詰まるようなキモチ。
楽しいわけでもなくて、さみしいわけでもなくて、こころがほんの少しだけざわついて落ち着かないような感じ。”
”ロックの最良のものが、全てが含まれているかもしれません。”
”曲を聴く度にいつも「グルーヴ」という言葉が頭に浮かびます。”
これまで書き綴ってきたフィッシュマンズに対する言葉です。このアルバムにもぴったりと当てはまります。
佐藤さんの中からあふれ出ることばが、茂木さん、柏原さんの作り出すサウンドの中に溶けだして、ひとつのやわらかい世界を作り出しています。美しい世界、でも不穏な何かが隠れています。
涙が出そうです。
死ぬほど楽しい 毎日なんて
まっぴらゴメンだよ
暗い顔して 2人でいっしょに
雲でも見ていたい
夕日の中で
夕日の中で
(「Daydream」より)
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