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Scritti Polittiの新譜「White Bread Black Beer」、かなり良いです。
ま、昔からのファンなのでひいき目というのももちろんありますけど。
前作があまり好きになれなかった私から見れば、これは大ヒットな訳です。
80年代からの生き残りがほぼ全滅に近いことを考えると奇跡的ですらあります。通好みのアーティストはコステロとかポール・ウェラーとかいますけど、ことポップに限ったらデュラン・デュランくらいしか浮かばないなぁ。わははは。
今作はグリーンの本領発揮のポップソング集です。
音数は少なくてシンプルで全体のアレンジは柔らかいです。Scritti Polittiの作品にはいつも感じることなんですけど暖かみはあるけどなんとなく人工的。人間っぽくないというかね。いや、良い意味でですよ。
80年代作の「Cupid & Psyche 85」「Provision」みたいにアタックが強い曲はほとんどありませんが、ホント上質という意外に言いようがないくらい。
曲は全曲とても甘いのですが、後味は意外にビター。カカオ含有割合の高いチョコレートといった塩梅です。
でもなんといってもグリーンのヴォーカルですよ。生まれながらのポップなお声にしびれます。日本人でいえば安田大サーカスのくろちゃんかな、いや冗談です。
パッケージングもいつもながらのセンスです。お金はかかってないけどなんか気が利いてますよね。
うちジャケは白パンと黒ビールでした。まんまだけどかわいいよね、これ。
あと個人的に嬉しかったのは、あの”Rough Trade”からの発表ということ。まだあったんだね、”Rough Trade”。復活したの?
これは初心に返って、ということと受け取りましたよ、私は。
できたら2010年までにもう一枚くらいどうでしょう?それは無理かな?
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コメント
シングルマニアの私は今日 (6/26) イギリスでリリースされる "The Boom Boom Bap" の7インチを予約して、先週金曜日にイギリスを出たとの連絡が (なんだか蕎麦屋みたいですね)。到着が楽しみです
投稿: Krush Bros. | 2006年6月26日 (月) 17時19分
こんにちは、Krush Bros. さん
あー、それはいいですね。
Scritti Polittiのアルバムやシングルのジャケットはセンスが良くて気が利いていますものね。
ご報告をお待ちしてます。
投稿: るき | 2006年6月27日 (火) 07時57分