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2007年2月27日 (火)

ビューティ・フラ The Beauty Hula

この前の日曜日、1000円で「フラガール」を観てきました。

面白かった、この映画。途中で何度もうるうるきました。最後のフラダンスのシーンは最高だったなぁ。

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私がこの映画で一番印象的だったのはお母さん役の富司純子さんですね。良い役者だわ。気に入ったのはお母さん役の富司純子さんが娘(蒼井優さん)のダンスレッスンのシーンを見てしまうところです。

世間では若くて元気のいい娘(ものは考えてなくても)というだけで「可能性」の原石ではあるはずですが、消えゆこうとしている炭鉱の町では、「可能性」という言葉は知ってはいても、あまりにも突飛で現実感ゼロであるわけです。町の誰もが「可能性」というものはおそろしい獣のようなものであり、関わったら取って食われてしまうように考えています。
ところが「可能性」はそんな町にもやって来てしまいます。先生(松雪泰子)の踊る姿を見て若い娘たちは「可能性」にやられてしまいます。「なんだかわからないけどワクワクする」「ちょっとこわいけどやってみようかな」と思っても仕方ないでしょう。ギャルだから。(ちなみにこのシーンに説得力を持たせることができたのは松雪泰子さんの迫真の演技によるものでしょう)

「可能性」は町の人にとっては見たことのない恐ろしいものですから、「可能性」という”とんでもないもの”にやられてしまった自分の娘を「治してあげなくちゃ」と思うのは母親としては当然の行為ではあります。だから家から追い出したりとつらくあたります。「今のうちに治しておかないととんでもないことになってしまうからな!」という理屈ですが何をもって「とんでもない」ことなのかは本人にもよくわかっていません。だって「可能性」というものを見たことがないからです。

ところがついにある日母親は「可能性」を実際に見てしまいます。「私のダンスを見て!」という娘の無言の表現に母親は混乱してしまいます(松雪泰子のダンスを見て「可能性」に目覚めてしまった娘たちとの対比が面白いですね)。目を合わせることができなかったのは、自分の中にも「わくわくしてしまう」ギャルが居ることに気付いてしまったからでしょう。そして「私もなんだかわくわくするわ!」と思ってしまった時点で母親は自分の娘を瞬時に理解してしまいます。
男である父親の場合は理解するまでにはそれなりの順序が必要ですが、ギャルである母親にとっては「私もわくわくする!」以上は必要ありません。そう感じてしまった時点でギャルである娘とは同士になってしまうわけです。いてもたってもいられなくなった母親はあっさりと「炭坑」側から「ハワイアンセンター」側へ寝返ってしまいます。この早業は内なるギャルのなせる技なのですが、炭坑の男たちはまさか富司純子さんの中にギャルが住んでいるとはおもいませんからその豹変ぶりにはうろたえるしかないわけですな。

ぷくちゃんさんがご指摘のようにこの映画は豊川悦司の「女ってのはまったく強いよな」に集約されるというのはまったくもって正しい見解と言うべきでしょう。言い換えれば「女ってのはよくわからない生き物だよな」ということでもあります。

とても楽しい映画でした。去年のうちに見ておけばよかったなぁ。

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2007年2月25日 (日)

地雷のない世界 Zero Landmine

クラスター爆弾禁止へ条約 日本など宣言に加わらず

ショックでした。
条約に加わる、加わらないではなくて、「日本の自衛隊がクラスター爆弾を保有しているという事実」にです。全然知りませんでした。

「日本は必要以上に兵器を所有するな」とか「核の議論はもってのほか」とかウブなことを言いたいわけではないのです。

「なぜ?」、「何のために?」そんなものを日本が保有する必要があるのかが理解できないのです。よそへ攻めていくことはないはずなのに。日本国内で使うことを想定しているんだろうか。

根を下ろす樹々と同じように
わたしたちはこの土地を離れることはできない
暴力はもうたくさんだ
この地にもう一度平和を

この地にもう一度平和を

Lyric by David Sylvian
Transrated by Ryu Murakami

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2007年2月24日 (土)

ネイチャーズ・ウェイ Nature's Way

「科学誌ネイチャー、「あるある捏造」問題を掲載」

よりによってNature誌に。日本の恥だよ。

今日は日帰り神戸出張の強行軍。行ってきます。それじゃ。

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2007年2月22日 (木)

時代は変わる The Times They Are A-Changin'

やっぱりディランか。

ブライアン・フェリーさんのニューアルバムが発売されるらしいですね。それも全編ボブ・ディランのカバーとは。iTSでも「The Times They Are A-Changin'」のカバーシングルがすでに発売されてました。

よっぽど好きなんだなぁ、フェリーさん。
私、よく分からないんですが、人を引きつけてやまない何かがあるんでしょうね、ボブ・ディランってヒトは。

21世紀になってもやっぱりディランか。昨年発表のアルバムも評判すごく良いみたいだし、やっぱり聴いてお勉強すべきかなぁ。

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2007年2月21日 (水)

ステッピン・トゥ・ザ・バッド・サイド Steppin' to the Bad Side (Highlights Version)

ビヨンセ様についてもうちょっと。

若くて才能のある彼女みたいな人を見ているとうまく年を取ってくれよ、と思わずにはいられないです。というのもホイットニー・ヒューストンを思い出してしまうからです。彼女は映画スターにまで上り詰めたのに、クスリで身を滅ぼしてしまいましたからね。

ショウビズという厳しい世界の第一線で活躍するためにはとんでもない自己コントロールが必要ですからね。ビヨンセ様は映画のために10kg減量したそうな。いったいどこやせたのかな。「激ヤセ〜激太り」を繰り返すような醜いことにはならないでほしいです(ジャネット?)。その点マドンナは偉いかも。ゆるめるところはゆるめて(ゆるめすぎはだめよ)末長くがんばって欲しいものです。

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2007年2月20日 (火)

リッスン Listen

「ドリームガールズ」のサントラを聴いていろいろなことを考え込んでしまいました。

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まず一聴して思うのは、”なんか熱くない”。
1曲目は「Move」。映画のあの迫力を期待して聴くと「あれっ?」。”汗”の部分をきれいに拭きとったみたいな感じなんですよね。音源は映画と同じはずだから、あのライブ感は映像と効果音(歓声など)をミックスしたものだったんですね。
映画の中のジェニファー・ハドソンはドスがきいてて、とにかくソウルフルな印象を持っていたのですが、CDで聴くと思ったより軽い(でもぽっと出の彼女がビヨンセ様を従えて歌う様は、ちょっとありえない設定だな、実際は)。映画での迫力が嘘のようです。

映画の中のエディー・マーフィーはすごく歌えてかっこよかったんですが、CDで聴くと声に”艶”が無いのがはっきり判ってしまうのもつらいところです。パフォーマンスは素晴らしかったけどね。

このサントラの中の楽曲はステージ用の曲が案外つまらなくて、舞台裏での出演者の感情(セリフ)を歌で表現したところ、いわゆるミュージカル的なところの方がだんぜんかっこいいのはこの映画のかくれた”キモ”ですね。
というのもこの物語自体、「黒人音楽が白人音楽で薄められて全米での成功を勝ち取る」という皮肉な見方も出来ますから。特にタイトル曲の「Dreamgirls」は「We Are The World」にも劣らない凡庸さですし。「わざとつまんなく作ったのか?」というのは映画を観ているときにも感じてしまいました。

(あと余談ですけど、歌い手の個性をあまり必要としない「ディスコ」へとシーンが移り変わっていくところは、どれも似たように聴こえてしまう現在のヒップホップを反映しているようにも思えてしまいました)

私、昨年のベストアルバムにビヨンセ様の「B'Day」を挙げたのですけど、これは大変なアバンギャルド作なんです。いわゆるR&Bの文脈とはかけ離れた作品で私の中では昨年最大の問題作でした。

Dreamgirlsの撮影終了後に「B'Day」の制作は始まったようです。この「B'Day」の中の最大の疑問は「ビヨンセ様はなぜ”こんな作品”を作ってしまったのか?」です。言い換えると「なにがビヨンセ様を”鰐スキー”にまで駆り立ててしまったのか?」です。

「B'Day」の最後にはシークレットトラックとしてこの映画のハイライトでもあった「Listen」が挿入されています。この切々と歌い上げる曲でアルバムが終われば実にキレイで余韻のある終わり方なのですが、その後、唐突に「Get Me Bodied」の別バージョン(オリジナルより100倍すごい)が延々と続くのです。この「Get Me Bodied」は私がこのアルバムで一番好きな曲なんですが、感情の入る余地すら無いような完璧なコーラスワークに酔ってしまいそうになります(ちなみにヘッドフォンで聴くとアタマくらくらします)。それは破壊的とも言えます。

では「なにがビヨンセ様を”鰐スキー”にまで駆り立ててしまったのか?」
それはビヨンセ様が「Dreamgirls」という映画に腹を立てていたから、しかないでしょう。作品を気に入っていないからと言ってもいいかもしれません。
映画作品としては優れているのは多くが認めるところであり、実際たくさんノミネートされています。しかし世間の評価とビヨンセ様の評価おそらく同じではないんでしょうね。それが「自分があんまりちやほやされない」からなのか、「つまらない楽曲を歌わせられた」からなのか、「”美人であるから”リードボーカルに選ばれたディーナと、才能も実力もある自分が同一視されること」からなのかはわかりませんが、「Dreamgirls」という映画に関わったフラストレーションが「B'Day」制作の動機のひとつであることは間違いないでしょう。”インスパイア”されたというよりは”アンチ”になるアルバムということでいえば全く似ていない二卵性双生児の関係かもしれません。

映画のプログラムにビヨンセ様のインタビューが載っています。

Q:「ドリームガールズ」に出演したことが、ミュージシャンとしてのあなたに、何か変化を与えたと思いますか?

A:ええ、とても大きなインパクトがあったわ。この映画を終了したら、私は休暇を取るつもりでいたんだけど、結局は休んでいることなんてできなくて、すぐアルバム「B'Day」の制作に取りかかったのよ。言いたいことが、あまりにたくさんあったの。ディーナは、いわば檻に閉じ込められていたから、私は自分のアルバムを使って彼女を解放してあげたかった。それで挑戦的な歌詞や、激しいビートの歌を書いたのよ。おかげでこのアルバムは、これまでとはまったく似ても似つかないアルバムになった。役を通じて、自分とは違う人生を経験できたのは、有益だったわ。「ドリームガールズ」に出演したことで、私は普段なら考えつくことができなかったようなことを考えることができ、興味深いアルバムを生み出すことができたのよ。
(下線は私)

公式インタビューですから際どいことは言えないでしょうが、映画に参加したことで「大きなインパクト」があり、「言いたいこと」が蓄積してディーナに対してフラストレーションが貯まっていったことがわかります。

映画「Dreamsgirls」を生むためのストレスから「B'Day」が制作されたとすると本人はどういう気持ちなんでしょう。複雑かもね。

そうは言っても映画そのものが素晴らしかったのは間違いないです。もう1回観たいなぁ。

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2007年2月19日 (月)

ドリームガールズ Dreamgirls

ドリームガールズ」を観てきました。

これ最高です。
まず最初のオーディションのシーンからぐいぐい引き込まれます。おんなのこ3人組み(ドリーメッツ)が歌う「Move」の迫力。もうかっこよろしいんですわ。”原石”という感じを映像でかっちり表現してありましたね。拍手しなくていいんだろうかと錯覚してしまったくらいです(アメリカだったら実際拍手喝采かも)。

このドリーメッツ(後のドリームズ)の一員がビヨンセなんだろうな、と思っていたのですが、そのビヨンセがいないじゃないですか。あとから参加する設定なのかな、と思ってよーく画面を見るとバックコーラスの一人が彼女ではないですか。メイクをしていない(ようなメイクの)そのお顔は女王ビヨンセ様とは全く違ってるんですよ。いやー、ずばり美人でしょう(でもオセロの中島にもちょい似)。もとが良いからどんなメイクも映えるのだなと思わず納得。

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プログラムの裏表紙です。中央がビヨンセ様。

とにかくこの映画の最大の売りは、ライブシーンの迫力です。
歌える役者を集めたことに成功の鍵があるような気がします。私、プログラム読むまではビヨンセ様以外は口パクだと思い込んでいたのですよ。ところが全員が実際歌っているんだよね。
当然撮影の時はいろいろカット割りしているのでしょうが、編集が上手なのか、ライブ感がよく出ています。へたなコンサートビデオよりも優秀ですね、これは。

ぷくちゃんさんもブログに書いてらっしゃいますが、ジェニファー・ハドソンが素晴らしい。一応助演でしょうが彼女、ビヨンセ、ジェイミー・フォックスの群像劇ですね。彼女みたいな歌えて演技も出来る若い女優がいきなりぽっと出てくるのが、やっぱりアメリカのすごいところかな。

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音楽ファンとしてはどの出演者が実際誰をモデルにしているのかが気になるところです。ビヨンセ様は当然のごとく”ダイアナ・ロス”でありドリームズは”シュープリームズ”、レインボーレコードは”モータウン”ですが、その他はよくわからないなぁ。
エディー・マーフィーがメロウなバラードを歌ったり、”Patience”という曲(”What's Goin' On”でしょ?)をニット帽をかぶって歌うところはマーヴィン・ゲイに見えたけど、実際はどうなんでしょ。ジャクソン5とマイケルを挿入しているところは私にもわかりますけどね。そういうネタさがしとしてもこの映画は案外楽しめるかも。R&Bファンがうらやましいです。
あとマーチン・ルーサー・キングをジョークのネタにするあたりはなかなかセンス良いですよ。


CDも買ってしまいましたけど、映画の中で架空のレコジャケ(もちろんLP)がちらり、ちらりと出てくるのですよ。あれ欲しいなぁ。

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2007年2月17日 (土)

東京

明日は東京マラソンか。

出たかったな。
抽選にはめっぽう弱いからな。
来年は当たるかな。

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2007年2月16日 (金)

Woman ~Wの悲劇より~

昨日、とんねるずの「食わず嫌い」に薬師丸ひろ子が出演していました。

懐かしいなぁ、薬師丸ひろ子。大好きだったんですよ、高校生の頃。
年は私より彼女の方が一つ下。当時は「バラエティ」という角川書店からの雑誌も欠かさず買っていました。写真集も何冊か買ったし、LPも買った。
ナショナル(今だったらパナソニック)のコンポのCMか何かに出演していて、そのでっかいポスターもどういう経緯だったか忘れたけど手に入れたなぁ。
薬師丸ひろ子の大学受験の時、九州の西南学院大学を受験するのではないかとちょっと盛り上がったりしたものでした。

でも昨日の薬師丸ひろ子は....
昔と変わらないといえば変わらない。でもそれがなにかつらい。いたい。
私が高校生の頃は「美人女優」という形容詞をつけてもだれも文句を言わなかったでしょうが今はなんという形容詞をつければ良いのでしょう。演技派(大竹しのぶのような)としてのオーラもあんまり出てないしなぁ。それを思うと吉永小百合は生涯「美人女優」で終わろうとしているのですごいものですね。

とんねるずも薬師丸ひろ子の今の立ち位置を把握できないようで、なんとなくからみづらそうでした。

はーっ、何故かこころがいたいなぁ。

(ちなみに今日のタイトルはPort Of Notesのカバーから。良い曲なんですよ)

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2007年2月15日 (木)

私は私よ

昨日のエントリーで「有名人はいいよな。有名っていうだけで”好きなCD選んでください”とかいう依頼が来るんだから」と書きましたけど、どういう方面で有名になるかということも大事なんでしょうね。

卓球も最近はよく報じられますが、例えば今日帰りのバスの中で男子卓球の日本チャンピオンから席を譲られても「あ、どうも」ぐらいのものでしょうし、カバティの世界チャンピオンから「エキハ、ドチデスカ」とか聞かれてもありがたくもなんともないでしょう。その道では崇拝されていてもね。

その点、荒川静香なんてすごいよな。フィギュア金メダルというのはとてもたいへんなことでしょうけど、テレビドラマ、CM出演からモデルまで今やひっぱりだこだもんね。同じ世界一でも全然違うもんだ。
でも、カーリングでがぜん注目されちゃう、なんてこともあるからやっぱり一芸に秀でることは思わぬところで身を助けちゃったりもするのかな。

でも日本一たくさんCDを持っていても”好きなCD選んでください”という依頼は来ないんだろうね、やっぱり。

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2007年2月14日 (水)

フェイム Fame

昨日、表紙と特集につられてブルータスを買いました。

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著名人が自分の好きなアルバムをいろいろ挙げているんですが、うらやましいな。
私も雑誌からそういう依頼が来ないかしら。ねぇ。

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全体を通してみても中身は思ったほどおもしろくなかったなぁ。木村カエラ嬢の美しいポートレイトでよしとするかな(ニューアルバムどうしよう)。

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2007年2月13日 (火)

リ-メイク/リ-モデル Re-Make/Re-Model

ぜんまいざむらい」ちょっと追加で。

ストーリーは前回のエントリーで紹介した通りなのですが結構面白い設定ですよね。「明治時代が来なかった」というのはフィリップ・K・ディックの「高い城の男」みたいだし(ちょっと違う?)。

ぜんまいざむらいが「善行とはなんなんだ!」と苦悩しつつ、ブレードランナーの舞台になったサンフランシスコ風な「からくり大江戸」の街をさまよいながら悪と戦う、なーんていうのはちょっと良くないですか?Plutoよろしく浦沢直樹にカバーしてもらいたいです。

本人はこんな絵柄ですけどね。

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無断借用すいません。

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サムタイム・サムライ Sometime Samurai

ぜんまいざむらい」って結構おもしろいのかな。

昨日の振替休日の朝、「白くまピース」(これがまたたまんないね)の後にはじまったのでなんとなく見てしまいましたが、キャラクターとか設定とかなかなかいい感じです。

気になったのでWikipediaで調べてみました。設定はなかなかコワイものがありますが、子ども向けアニメなのですごく薄めてありますね。おじゃる丸もかなり良いですが、ぜんまいざむらいの方がモダーンな感じですな。

Wikipediaからの引用です。
時は西暦2015年。舞台は、明治時代が始まらず江戸時代が続き、からくり仕掛けが発達した町「からくり大江戸」。そこで善行を積む男の物語である。200年前泥棒であった彼は大福の神の力によって蘇ったのだ。頭にぜんまいハンドルと、悪人を改心させる「必笑だんご剣」を与えられ、ぜんまいざむらいとして復活した彼は、ぜんまいばねがほどけ切ってしまうと再び死ぬが、善いことをするとばねが巻かれてしばらくの猶予を得る。大福の神の「108のいいことをすると人間に戻れる」との言葉に従い、ぜんまいざむらいは今日も善行を積むのであった。

手塚治虫が描いたら「どろろ」みたいになりそうです。

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2007年2月12日 (月)

ジ・インナー・ライト The Inner Light

ちょっと早めのバレンタインです。プレゼントをもらいました。

ひらがな日本美術史5 橋本治

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これは今の私のストライクゾーンど真ん中です。何がストライクかというと若冲をはじめとする絵師の作品の評論が並んでいるから。そして著者が橋本治(!)だからです。

まだ半分くらいしか読んでないのですけどやっぱり面白い。読んで思うのはなんと理屈っぽいのか、です。その理屈っぽさは涙が出そうなくらい面白くて私は喝采を送ってしまうのです。その理屈っぽさは自分の内なる「私はどうしてこの作品がいいと思うのか?」を納得させるためにあります。その納得のために教養があるのです。

この作品の資料的意味を示した後に評価を論じるようなスタイルではありません。例えばこの本の中の

その八十六・・・・・「似ている」が問題になるもの 東洲斎写楽の役者絵

”謎の絵師”写楽を論じるために彼は作品と対峙した自分を掘り下げることからはじめます。ちょっと長いですが引用しますね。

たとえば、「すごく面白い小説を何冊も立て続けに書いた作家」がいて、その作品以外に「作者はいかなる人物か」を知る情報がないとする。そういう場合、「作者はいかなる人物か?」という詮索だって、当然起こることだろう。そのために必要な行為は、「その作品をよく読む」である。ただ面白がって読んでいたところから一歩進めて、その作品の中に遺されている「作者の痕跡」を読み取ることだろう。その場合、私は「どういう人間がこういうものを書くのだろう?」と思う。思って、その次には「なぜ自分はこういうものを面白いと思うのだろう?」と考える。考えて、「自分はこの作品のどこをどのように面白いと思って、”こういうもの”という規定をするのだろうか?」と思う。「その作品のどこをどのように面白いと思うか」が私にとっての「他人の作品を解釈するためのモノサシ」である。私がそういうモノサシを持つのは、「自分の中にある、その作品を通して共鳴してしまったものの正体」を知りたいと思うからである。私は、その正体が知れれば、他人なる作者が「正体不明の人物」であってもかまわない。かえって逆に、相手の正体が不明のままの方が、こちらの想像力が自由に発揮できたりもする。私はそういう人間なので、私には「戸籍調べの趣味」がほとんどないのである。
もちろん、こういう私のあり方がただ正しいわけもなく、私のような人物は、専門的には「基礎調査に関して至って怠慢な人物」ということになるのである。困ったことだが、私には「いいじゃん、別に、俺は専門家じゃないんだから」という逃げ道もある。だから結局、「いいじゃん、別に」なのである。
(アンダーラインは実際は傍点です)


最後の方の「いいじゃん、別に、俺は専門家じゃないんだから」というのは明らかに謙遜ですね。彼ほど教養にあふれたヒトも居ないわけですから。でも教養の無い私のような人間にとっては、とても勇気を与えてくれる言葉でもあります。それで調子に乗ってこういうブログを書き続けているのかもしれませんが。

この本は「日本美術なんてわからないよ」という人びとにとって最良の入門書の一つです。彼は美術に接して「俺はこの作品を見てこう思ったんだよな」と全編書いています。つまり「これを見てこう考えた自分は間違ってないんだよ。だってそう思ったんだから」ということでもあります。そして「いいじゃん、別に」と言い切れるその強さはとても素敵です。

うーん、いいものもらった。

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2007年2月 8日 (木)

デヴィル・インサイド Devil Inside

悪意は連鎖する。

最近ホントに実感しています。
それは仕事場でのことなのです。
仕事場のおんなのこが上司とそりが合わず二人そろって辞めてしまいました。
彼女らはそれはそれは上司(私の上司でもあるのですが)を憎んでいて
飲みに行ったりすると悪口大会となってしまうのです。
私もはじめのうちは「そうだよねー」とか合わせるのですが
どんどんエスカレートしていくのでもう黙るしかなくなってしまうのです。
「ここ(私の仕事場)をつぶしてやりたい」とか言い出すんです。

彼女たちが辞めてしばらくしてからのことなのですが
仕事場のパソコンから普段の業務で使う書類が消えているのです。
その書類は彼女たちが作ったものです。
どうしてかな、おかしいなと思っていたら、
どうも今うちで働いているおんなのこ(彼女たちの友人)が
意識的に消去してしまったらしいのです。
積極的にうちを困らせたいようなのです。

それを知ったときは怒るというよりも唖然としてしまいました。

彼女たちとはつながりのない最近入ってきたおんなのこは
それをかなり不愉快に思っているらしく(そりゃそうでしょうが)
仕事場の雰囲気がおかしな具合になってきてます。
私も彼女たちの友達のおんなのこに説教したいキモチが
むくむく湧き上がってきます(私の方が立場が上なのです)。
説教というより意地悪な気持ちといったほうがよいかもしれません。

そんなときにズーニー山田さんのコラムを思い出したんです。
そして探し出して読み直してみました。

どうして、悪意は、
強いものから、弱いものへ、
権力のあるものから、ないものへ、
おとなからこどもへと、はけ口を求めるのだろう?
そうして、最後は、私のような
意地の悪い人間のところをするっと通り抜け、
こどもとか、お年寄りとか、
まったく罪のない人のところへいく。

..........

悪意は連鎖する。

そう思ってはっとした。
私に悪意を向けた人、
その人の悪意はどこから来たのだろう?

その人も、私と同じように、
思ったほどは強くはない人間で、
私と同じように、消化できない悪意を受けて、
それを私にリレーしてしまったとしたら。

..........

あのときの、またあのときの、
自分が人に与えたストレス、
それが、めぐりめぐっていま、
自分に帰ってきているような気がした。

なんとかここで悪意の連鎖を止めないと。
このコラムの最後はこう締めてあります。

今日、よい連鎖を自分から起こせるか?
たったいま、自分の出す、この言葉から。

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2007年2月 6日 (火)

プリーズ・プリーズ・ミー Please Please Me

「iTunes Storeでビートルズ」は実現するか

つったって実現するに決まってるでしょ。
だってもうすでに配信用のミックスは終了してるらしいし、あとは法律上の問題をクリアするだけだったんだろうからね。

もう障壁はなし。あとはタイミングだけかな。さらっと発表するよりは、ポールを呼んで大々的にやってほしいです。

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ディス・ボディ This Body

走る距離をいつもより長くして、1〜2kgばかり減量しました。カラダの調子もいい感じです。

でもなんとなくカラダが元の体重に戻りたがっているのがわかっちゃうんですよね。これはいわゆるキモチではなくてカラダの問題。カラダがやせた状態に慣れてない感じなのですよ。やっぱり人間のカラダって脂肪を蓄えたがってるのかな。脂肪がないほうがカラダのためには良いのにね。不思議なものです。

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2007年2月 5日 (月)

パープル・レイン Purple Rain

今日は、スーパーボウルの録画忘れちゃったよ。

アメフトに興味はないけどハーフタイムショウにはプリンスが出演予定だったのだった。ちょっとがっかりだったけど、YouTubeで検索かけてみるとちゃんとアップされてるんだよね。

これまでは”買う”か”借りる”かしないと永遠に見られないであろうものが今はなんの苦労もなく見ることができちゃったりします。
なんかこれってみょうな感覚だなぁ。昔だったらロッキン・オンの読者ページかなんかで「スーパーボウルのプリンスのライブを録画している人がいたら連絡ください」とか告知出さないと見られないようなものですよね。

これっていわば財産の共有でしょ、世界規模の。
知らない間にすごいことになってるよな、ウェブの世界は。まだカラダが慣れません。

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2007年2月 4日 (日)

FMSB

野本かりあ「DANCE MUSIC」の続きですね。

FMSBという曲を聴くとどうしても野宮真貴さんを思い出してしまうんですよね。

アナタはいま見とれてる
FMSB
アフロヘアのウィッグで
ギンギラギンにグリッターなシスター

ピチカート・ファイブなんて知らない、なんて人も多いかもしれませんけど元ピチカート・マニアからするとちょっとカブってるんですよね、キャラクターが。
創ってる人がおんなじだからしょうがないのかもしれないけどそこはがんばって欲しかったな、小西さん。

写真はVIVA YOUの広告からです。かっちょいいー。

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2007年2月 2日 (金)

自由度。Free Degrees

野本かりあ「DANCE MUSIC」購入。シングルはiTSからダウンロードしましたが今回は現物でゲットしました。やっぱり小西関連はパッケージング命ですよね。
前作ほどは凝ってませんがやっぱりキレイです。

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この季節にこのパッケージ。やっぱりバレンタイン狙いですかね。彼女かわいいし、同性受けもしそうだし、チョコレートに添えられてたら男子としてもなかなか嬉しいんじゃないでしょうか。「どうしてこんなにあなたが好きなのだろう。」なんて曲も収録されてるし。女子部のみなさーん、これおすすめですよー。

内容はとってもスイートなダンスミュージック。気合い入りまくり。小西さん相当力んでますね。
前作のコンセプトアルバムはちょっと作り込みすぎてtoo muchだったからなぁ(小西さん、ちょっと空回りだったかな)。今作の方がパンチ効いてて私はこっちが好きです。

アタシは昨日までのアタシから
どこまで自由になれるだろうか

・・・・・・・

この行き方を選ぶ自由と
この生き方を生きる自由と
このレコードを選ぶ自由と
このひらめきを試す自由と

・・・・・・・

ロックンロールと
アクションペインティング
全速力で
街を駆け抜け
ひと晩中、踊り続けろ
ひと晩中、遊び続けろ

やっぱりガッツだぜ。女子にここまで言われたら男子も突っ走らないとね。

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またまた小西さんの趣味爆発。ちょっとエロいぞ。

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2007年2月 1日 (木)

フールズ・ラッシュ・イン Fools Rush In

「マリー・アントワネット」この前は映画の感想でしたが今日はオリジナルサウンドトラックから。

スージー・アンド・ザ・バンシーズの「香港庭園」を久しぶりに聴きたかったので購入したというのが本音なんですけども、なかなか良いですよ。

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いろいろなところで語られていますがBOW WOW WOWが非常に効果的。映画の中では彼女の心情を代弁するように使われるのですが、映像とよくマッチしていました。特に「Fools Rush In (Kevin Shields Remix)」は揺れる馬車の中で彼女がぼんやり外を眺めるシーンで使われていたのが印象的でした。「I Want Candy (Kevin Shields Remix)」はお買い物シーン(もちろん宮中)で使われていてカラフルな様はまるでミュージック・ビデオです!(美しい靴をカメラが捕らえていくシーンではなぜかスニーカーがちらりと登場)音楽が使われている部分だけピックアップしてまた観たいですね。

そういえば昔はBOW WOW WOWみたいな偽エスノファンクの類がたくさんありましたね。ファンカラティーナとかさ。ワールドミュージック(これも死語か)が好きなヒトたちから見たらまさに噴飯ものでしょうけどみんな楽しそうだった。パンクを引きずった深刻そうなNew Waveバンドのかたわらで妙に浮かれていたなぁ。でもそういう浮ついたバンドでも「ピストルズを見て衝撃を受けてバンド始めた」とか言ってましたからなんかおかしかったです。
「そりゃそうかもしれないけど、君たち何か誤解してるぞ」
と突っ込んであげたかったです。でもそれがその頃の時代の空気だったんでしょうね。私はどっちかっていうと深刻そうな方が好きだったんだけど(暗かったね、我ながら)。

あとAphex Twinの曲も収録されてるんですが、とても美しくて二重丸。
どうしてもこんなイメージしか思い浮かばないんですけどね。

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とてもよくできたサウンドトラック。でも映画を観てないとこの”組み合わせの妙”が少し判り辛いかも。

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ヒア・イット・ゴーズ・アゲイン Here It Goes Again

OK GOというバンドって有名ですか?

私、不覚にも全く知らなかったのですが、ミュージック・ビデオがめちゃめちゃ面白いんですよね(You Tubeで「OK GO」と「Here It Goes Again」で検索かけるとすぐ見られます。iTSでも300円で売ってました)。

カメラは固定されて全く動かないし、CGも当然無し。あるのは本人たちの努力あるのみ。
”どうやって撮影したんだ?”的な凝ったMVも好きなんですが、こういう素朴なものも味があって良いですなぁ。

えっ、肝心の曲?曲はいたって普通ですけど。

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