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2007年2月27日 (火)

ビューティ・フラ The Beauty Hula

この前の日曜日、1000円で「フラガール」を観てきました。

面白かった、この映画。途中で何度もうるうるきました。最後のフラダンスのシーンは最高だったなぁ。

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私がこの映画で一番印象的だったのはお母さん役の富司純子さんですね。良い役者だわ。気に入ったのはお母さん役の富司純子さんが娘(蒼井優さん)のダンスレッスンのシーンを見てしまうところです。

世間では若くて元気のいい娘(ものは考えてなくても)というだけで「可能性」の原石ではあるはずですが、消えゆこうとしている炭鉱の町では、「可能性」という言葉は知ってはいても、あまりにも突飛で現実感ゼロであるわけです。町の誰もが「可能性」というものはおそろしい獣のようなものであり、関わったら取って食われてしまうように考えています。
ところが「可能性」はそんな町にもやって来てしまいます。先生(松雪泰子)の踊る姿を見て若い娘たちは「可能性」にやられてしまいます。「なんだかわからないけどワクワクする」「ちょっとこわいけどやってみようかな」と思っても仕方ないでしょう。ギャルだから。(ちなみにこのシーンに説得力を持たせることができたのは松雪泰子さんの迫真の演技によるものでしょう)

「可能性」は町の人にとっては見たことのない恐ろしいものですから、「可能性」という”とんでもないもの”にやられてしまった自分の娘を「治してあげなくちゃ」と思うのは母親としては当然の行為ではあります。だから家から追い出したりとつらくあたります。「今のうちに治しておかないととんでもないことになってしまうからな!」という理屈ですが何をもって「とんでもない」ことなのかは本人にもよくわかっていません。だって「可能性」というものを見たことがないからです。

ところがついにある日母親は「可能性」を実際に見てしまいます。「私のダンスを見て!」という娘の無言の表現に母親は混乱してしまいます(松雪泰子のダンスを見て「可能性」に目覚めてしまった娘たちとの対比が面白いですね)。目を合わせることができなかったのは、自分の中にも「わくわくしてしまう」ギャルが居ることに気付いてしまったからでしょう。そして「私もなんだかわくわくするわ!」と思ってしまった時点で母親は自分の娘を瞬時に理解してしまいます。
男である父親の場合は理解するまでにはそれなりの順序が必要ですが、ギャルである母親にとっては「私もわくわくする!」以上は必要ありません。そう感じてしまった時点でギャルである娘とは同士になってしまうわけです。いてもたってもいられなくなった母親はあっさりと「炭坑」側から「ハワイアンセンター」側へ寝返ってしまいます。この早業は内なるギャルのなせる技なのですが、炭坑の男たちはまさか富司純子さんの中にギャルが住んでいるとはおもいませんからその豹変ぶりにはうろたえるしかないわけですな。

ぷくちゃんさんがご指摘のようにこの映画は豊川悦司の「女ってのはまったく強いよな」に集約されるというのはまったくもって正しい見解と言うべきでしょう。言い換えれば「女ってのはよくわからない生き物だよな」ということでもあります。

とても楽しい映画でした。去年のうちに見ておけばよかったなぁ。

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受信: 2007年3月18日 (日) 15時51分

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