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2007年4月30日 (月)

トラウマ Trauma

連休ですね。今日は何かと話題の「バベル」を観てきました。

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大きなショッピングモールの中にあるシネコンプレックスで観たのですが、ショッピングモール内は人でいっぱい。さすがに連休です。子供の大量発生でした。

映画館も盛況でチケット買うのにこんなに並んだのははじめてでした。「ゲゲゲの鬼太郎」目当てなのかな。「バベル」もほぼ満員でしたね。

映画はどうだったかというと、よくできていて面白くはあるんですけどみていて「つらい」作品でした。エンターテインメント性はうすくて堂々たる「映像作品」でしょうか。キーワードは「ディスコミュニケーション」

「ディスコミュニケーション」を主題にしたいくつかのストーリーが同時進行していきます。それぞれが「痛い」ストーリーで観客は常に緊張を強いられます。ホント観ててつらいんですよね。そして出演者の誰にも感情移入しにくいんです。

その中でやはり印象的なのはアカデミーノミネートの菊池凛子さん主人公のストーリーでした。菊池さんももちろん素晴らしかったのですけど監督の演出が冴えていました。菊池さんは聾唖者を演じているのですが「音の無い世界」を実に巧みに、そしていかに厳しい世界であるのかを表現しています。無機質なサウンドが鳴り響くクラブの中で若い人たちが踊り狂っているのですが、音の聞こえない彼女にとっては「異様な空間」としか映らないわけです。このシーンでは突然音がすべて消えて、彼女にどう見えるのかを表現しているのですが、この映画では最も印象的だったと言えるでしょう(素晴らしい演出!)。その表現者が日本人であるのはやはり誇ってよいのではないでしょうか。

映画は淡々と進み、淡々と終わっていくのですけど、最後には「もしかしたらヒトは通じ合える(かもしれない)」というメッセージが控えめに差し出されてエンドタイトルが流れていきます。

連休にエンターテインメントを求めて観る映画としてはちょっとふさわしくないかもしれませんが、「連休なんか知るか!」という殺伐とした気分の方にはちょっとお勧めしたいかも。一見の価値あり、です。

*追記
「バベル」を観て気分悪くなる人が結構いるそうですね。さっきニュースでやってました。映画の一番のみどころのひとつであるクラブのシーンらしいです。私も実は映画の後、胃の辺りがむかむかしてしまって帰って横になっちゃいました。お昼ご飯の食べ過ぎが原因かもしれませんけどね。

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