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2007年4月 8日 (日)

ヒア・イット・カムズ・アゲイン Here It Comes Again

Tracey Thornのニューアルバム「Out Of The Woods」がとても良い。今年のベスト候補の登場です。

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1曲目はアコースティックに柔らかくはじまりますが、後に続く大半の曲はエレクトロニカの意匠を施してあります。そのエレクトロニカも変幻自在。80年代のエレポップ風(Yazooっぽいんだな)、から低音がずんずん響くフロア向けまで多彩です。
EBTGのエレクトロニカ路線はBen Wattのディレクションではなくてふたりで考えた末のことだったんだなとよく判りますね。

ボーカルスタイルにもちょっとびっくりしました。確かに「うまい」とは言えないかもしれませんが、いろんな歌い方してるんですよね。それぞれの曲の声に違った味わいがあってシンガーとしても成熟してます。

ジャケも素敵。自分の小さなお部屋ついに大公開!といった趣です(暖炉の上に飾ってある絵は誰が描いたものなんだろ)。

”アコースティック”でないことに異議を唱える人もいるかもしれませんが、これが成熟というものでしょう。Marine Girlsでデビューしてもう20年は経ちますよね(調べてみたら1962年生まれで私とほぼ同年代だった)。変化して当然、というか、ここまで表現の幅を広げてきたことにある種感慨を覚えます。デビューの頃は”声”とギターしかなかったんだもんね。

聴けば聴くほど、「表現力」を持った女性ってすてきだな、って思うな。女性アーティストにとって年齢と言う壁は想像以上に大きいと思いますが、飄々とこんな素晴らしいアルバムを作っちゃうなんて(苦労がにじみ出ないヒトなのかな)。このくらいの年齢になると(失礼)、へんに渋いアルバムになっちゃいそうなもんだけど、ホント軽やか。そう軽やかなんですよ。キモチは若いままで、自己表現の手段まで手に入れちゃったらそりゃすごいかも。このアルバムが軽やかなのはそのせいかなぁ。

「遠い渚」から歩き始めて、「おんなのこ以外なら何でも」置いてる小さなお店がある森を抜けて外の世界へ。これからも彼女から目が離せないですね。

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