bossa nova 1991: shibuya scene retrospective を購入。
いわゆる「渋谷系」のコンピ盤ですね。小西康陽さんの監修です。
私は「ピチカート・マニア」でしたのであまり新鮮みはないかなと思っていたのですが、ほとんど知らない曲ばかり。考えてみたらピチカート以外の日本モノってあんまり聴いた事がなかったのでした。
このアルバムを聴いてまず思ったのがコンパクト・オーガニゼーションのコンピ「Young Persons Guide To Compact」と手触りがとても良く似ているということ。「Young Persons Guide To Compact」の楽曲は1曲ずつ取り出したら何ということもないのですが(でも小さいアイディアに富んだ曲とアレンジ)、アルバム単位でまとまると「ある種」の雰囲気を醸し出しているんですよ。
「Young Persons Guide To Compact」はかなりチープな音で、売り物として「ぎりぎり」なので、小西さんのコンピと比較するのはちょっと気が引けますが、やっぱり似てるような気がするんだなぁ。
(「コンパクト・オーガニゼーション」で検索をかけたら「青少年のためのコンパクト・オーガニゼーション入門」として8月25日に再発されているじゃないですか。タイムリーでした)
ミュージックマガジンもピチカートの表紙で渋谷系の特集していましたね。
誌面の小西さんインタビューを読むと、彼が北海道出身で....なんとことが書いてありましたけど、そんな下りを読むと「東京ガールズブラボー」が連想されるわけです(でも小西さんはこのマンガの主人公の「サカエちゃん」とは違ってYMOにまつわるあれこれを目の上のたんこぶと考えているようですが)。
話は飛びますが、この「東京ガールズブラボー」の主人公「サカエちゃん」は、なんというか、「私」なんですよね。そりゃ、私はオトコだし、田舎に住んでる性格の暗い高校生だったけど(昔で言う「ネクラ」かな)、主人公の感じ方(考え方ではなくてね)にとても共感できたんだよね。今読み返してもなんか「きゅん」となります(キモチ悪い?)。
たぶん、このマンガのオーラみたいなものは同時代を生きて、「あの感覚」を覚えた者だけに強烈に訴えるものがあるのだろうとぼんやりと考えたりしています。
「サカエちゃん」は今ごろどう生きているんだろう。
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