アイム・ダウン I'm Down
前回からの続き
12月11日
朝5時15分起床。まだ真っ暗。
軽くストレッチする。
6時に朝食のため食堂へ。ジャージを着た人達がならんでいてびっくり。みんなやる気満々なんだなぁ。バイキング形式。卵かけごはんにする。
7時にバスのお迎え。こういうのが手配済みだから、大会関係の宿泊を頼むと楽だ。出発が少し遅れて発車。会場は少し遠い7時40分くらい(だったかな)に到着。会場で貴重品を預ける。これはいいシステムだなぁ。ちょっと安心。
ウィダー・イン・ゼリーを摂ったり、ストレッチをしたり、ちょっと走ってみたりする。
ウェアは最後まで迷う。思ったより暖かくて薄手のウィンドブレーカーを羽織るかどうか。結局、ウィンドブレーカーはやめることにする。手袋と耳までかかる帽子をつける。
スタート前に何回もおしっこする。みんなおしっこどうしているんだろう。普段でも10kmくらい走っているといつもおしっこしたくなっちゃう。
9時10分前にスタート地点へ。一番後ろの方へ並ぶ。どうも4千人以上参加しているらしい。競技人口多いんだなぁ。天気はくもり。スタート直前に小さい雨がぱらぱら。ウィンドブレーカー着ておけば良かったかなぁ。気が重い。
9時スタートの合図。後ろの方なので全然進まない。ようやくのろのろ動き出す。スタート地点で自前のストップウォッチをオン。結局あんまり緊張しなかった。
始めは特に何と言うこともなくすたすた走れる。1kmごとに標識があるのでだいたいの自分のペースが計れる。1kmを6分くらいのペースだ。計画通り。まずまず。
大淀川で約10km。この10kmを59分59秒。快調、快調。天気もだんだん回復。晴れてくる。暑くもなく寒くもなく良いコンディション。
障害者の方が伴走者と走っている。速い。どんどん抜かれちゃう。時々伴走者が「今〜kmですよ」、と話しかける声が聞こえる。目が不自由なんだと思うがホントすごい。目をつぶって走れと言われても私は絶対走れないと思う。伴走者がいても。
最近の女性のランニングウェアというのはかっこいいなぁ。後ろから見るだけなのでお顔はわかりませんが(さすがに振り返って見ることはできません)、長谷川理恵さんみたいな感じの人が多くて、目にも嬉しい。
15kmくらいで「火の用心」ののぼりを持った消防署員(?)の人に追い抜かれる。すごい体力。あのまま最後まで行ったのだろうか。
10km過ぎてだんだんおしっこしたくなる。給水所のトイレを見ると人が並んでいる。道ばたで済ませている人もちらほら。オトコってこういうとき便利。もうちょっと我慢することにする。
折り返し地点までの直線コース。まだ快調。シーガイアの建物がよく見える。10〜20kmを60分で通過。ここで反則技でおしっこしちゃう。
21kmの給水所でアクエリアスを摂って走り始めた後に何かがおかしい感じ。足が前に出て行かない!あきらかにそれまでとは違う。給水所の度に止まってしまうようになってしまう。タイムも当然遅れはじめる。20〜30kmで1時間15分。
それでも30kmで3時間15分。あと12kmを1時間45分で走れば5時間は切れる。まぁ、なんとか可能だろうと思っていると。足の痛みがだんだん強くなってくる。もう歩くようなスピードでしか走れない。32kmくらいからとうとう歩き始める。
長く歩いてはちょっと走る、を繰り返す。苦しい。前半私が追い抜いていったゆっくりゆっくり走っていた人に逆に抜かれていく。悔しいがどうにもできない。足が言うことを聞かない。
この頃から風が強くなり(天気は良いが)よろよろになる。本気でリタイアを考えはじめる。沿道から女子高生の応援。ハイタッチしてもらうが元気出ず。
30〜40kmは1時間32分。痛みがどんどん強くなってくる。太ももの内側が痛いなんて初めてだ。5時間きるのはもう無理だろう。5時間半がタイムリミット。そちらが気になりはじめる。
最後の2kmはどんなに足が痛くてもどんなに遅くても走ることに決めた。よちよち走りでゴールへ。
どうしてマラソンは40kmちょうどじゃなくて42.195kmなんだろう。そんなことばかり考えながら走る。
競技場へ戻ってくる。あとトラックを半周くらいだ。最後くらい軽快に走りたいところだがとてもできない。よちよち歩きでゴールへ。
走り終わっても苦しくて感動どころではないのが正直なところ。係員の人に案内されて5分もしないうちに完走証を手渡される。早いなー。自分でゼッケンがうまくはずせず、係の人にとってもらう。
足を引きずって荷物を置いていた客席へ行く。まだ走ってくる人がいる。14時半に終了のアナウンスが聞こえてくる。それと同時によちよち走りの最終ランナーがゴールへやってくる。会場からは拍手がわき起こる。これを見たとき、自分も完走したんだなぁとちょっと感動した。
鉛のような体を動かしてなんとか着替える。300円引きのタクシー割引券を使って宮崎駅へ(この券もありがたい)。これまで苦労して走ってきたコースを引き返す。車ではあっという間だ。
帰りのJRの中で予約していた弁当を食べる。
もうこりごりと思いながら、どうして今回うまくいかなかったか考えはじめている。マラソンって不思議な競技だ。
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