2005年10月 4日 (火)

ゴッド・マン God Man

NHKの「ハルとナツ」を見た後(泣)、続けて教育テレビの「知るを楽しむ」を見ました。

今週から立川談志が語る手塚治虫です。
手塚治虫は私が小さい頃から読んでいましたが、リアルタイムで読んでいたのはブラックジャックです(少年チャンピオンだった)。他の作品は少年誌ではなくて単行本を貸本屋さん(今の人は知らないだろうなぁ)から借りてきて読んでいました。細かいことはもう覚えていませんがどれも面白かった覚えがあります。

私はあの丸い独特の線が好きだったんです。でも今テレビを見たところではあの絵の描き方は御本人は気に入っていなくて試行錯誤を繰り返していたそうです。新人の漫画家の作品を常に意識していたそうです。
私は自然と後期の絵柄に変わっていったのだと思っていましたのでとても意外でした。現状を良しとしないところから面白い作品が生まれていたのだとやっとわかりました。

古今亭志ん生のときも面白かったですが、今回も面白くなりそうです。楽しみ。

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2005年9月11日 (日)

ボーイズ・ドント・クライ Boys Don't Cry

世間は衆院選開票の真っ直中ですけど、私はマイペースでマンガの話しを。

昨日、晩ご飯にお寿司を食べに行ったのですが(割とよく行く所なんですがネタが新しくてとってもおいしいんですよ)、帰りはほろ酔い加減でビレッジバンガードに寄りました。そこで、手塚治虫先生のW3(ワンダースリー)が目についたので3巻衝動買いしてしまいました。

w3

きっと知らない人が多いんだろうなぁ。実は私もほとんど覚えていなかったのですが、少年マンガの王道ですね。とても面白い。一言で言うと宇宙からやって来たW3と少年が出会い、困難を乗り越えて最終的には地球を救うという成長物語です。
当初W3は地球人があまりに野蛮であるために、救いようがなければ地球を破壊する、という調査をするために地球にやって来たのです。W3と主人公の真一少年との間に友情が芽生えて共に障害を乗り越えて...その間に友情、師との出会い、兄の意志を継いで秘密結社に協力するなど少年の心を熱くする要素が満載です。最後のオチもきれいにまとまっています。手塚治虫先生の作品の中ではあまり語られないかもしれませんが、これは名作だなぁ。

手塚治虫先生の絵はどうしてこんなに柔らかくてきれいなんだろう。大好きです。

w3

あとこれも買いました。今のマンガも面白いですね。

nc

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2005年8月15日 (月)

ホーム・トゥルース Home Truth

とうとう買いました、「きょうの猫村さん」。
ワタクシねこ好きなんですが、その琴線に触れるモノがあったんです。
しかし何とも言えないマンガですねー。絵柄は "へた"。"へたうま" じゃなくて "へたへた" 。でも味があるといえばそうなのかな。
ストーリーもなんというか...もう読んでいただかないと説明できないですね。ちょっと本の帯から引用です。

「情にもろく
家事は完璧。
お手製ネコムライスを
食べたら、みんな幸せ
スーパー家政婦・
猫村ねこ。
ただ、人のことに
首を突っ込み過ぎるのが
玉にキズ。
犬神家の秘密にも
気づいてしまい......。」

主人公は「猫村ねこ」というねこなんです。
ねこそのものなんです。ねこが家政婦という設定なんです。
面白いとは思います。なんか頭の奥の普段使わない部分に訴えてくるものがあります(?)。
読んでみたくなりました?

neco

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2005年5月31日 (火)

プルートゥ Pluto

「PLUTO」読みました。単行本1、2巻(普及版の方)まとめて。

おもしろいとは聞いていましたがやっぱり一気に読んでしまいました。アイディアのふくらませ方が素晴らしいですね。漫画をリ・アレンジするっていうのはあんまり思い出せませんが、やはり作者の力あってのものでしょうね。原作の絵を似せるのは手塚治虫の画力の素晴らしさを思い出させるだけですし(原作の「史上最大のロボット」も昔読んだはずですけど全然思い出せなくてつい鉄腕アトムの単行本も買ってしまいました。この頃の手塚治虫のまるっこい線はとってもキュートだなぁ。品があって、媚びてなくて、大好き)、おんなじようにストーリーをなぞってしまうと先が読めてしまって面白みがなくなってしまいますからね(オリジナルを読んだ後でもこの先どう展開するのかわくわくしてます)。

おそらく浦沢先生はかなり昔からアイディアを温めていて、自分の表現力にある程度の自信がついて満を持してはじめたんじゃないでしょうか。これだけのものを描くには絵がうまいというより、漫画を書く総合的な力が必要なんでしょうね。それにしても浦沢先生は標準以上の作品をずいぶん長く発表し続けますね。”漫画家”というより”作家”という言葉が似合う人です。


夏目房之助さんの解説です。こちらもおもしろいです。
コミックパーク/夏目房之介エッセイ『マンガの発見』連載第60回
コミックパーク/夏目房之介エッセイ『マンガの発見』連載第61回

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