2007年10月23日 (火)

私のお気に入り My Favorite Things

今日の夜から京都へ出張なり。

仕事をちょびっと抜け出して京都国立博物館で「狩野永徳展」を観るつもりです(内緒)。

楽しみなり。

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2007年9月 3日 (月)

グッド・タイミン Good Timin'

ぬり絵 あなたも手塚治虫」と一緒に買ったのがブルータス。

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ブルータスの美術特集って面白いんだよね。素人向けなのでマニアには物足りないかもしれませんが私みたいな無知な人間にとっては初めてのことばかりで「へぇ〜」の連発なんだな。

10月から「狩野永徳展」が京都国立博物館で開催されるそうですが、ちょうどその時に京都へ出張の予定が....ふふふ、これはちょっと良いかも....

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こんな襖絵も展示されるのでしょうか。楽しみだよ〜。

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2007年5月31日 (木)

トライ・サム・バイ・サム Try Some, Buy Some

というわけで、若冲展でのお買い物です。

当然、プログラムは入手しますよね。

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その中からプリティな「釈迦三尊像」です。ありがたや〜。

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次は絵はがき。「動植綵絵」30枚だよ。ずら〜。

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これ、なんて言うんだっけ。B5の書類入れ。

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手ぬぐいを5種類まとめ買い。掛け軸っぽく飾りたいです。

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最後にTシャツ。これで今年の夏は差をつけよう。

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でもちょっと買いすぎかなぁ。

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2007年5月29日 (火)

チャーム Charm

先週の東京出張に引き続き、今週は京都へ出張でした。

研究会は土曜日午後から夜までみっちりだったのですが、翌日の日曜日はフリーだったので、かねてより楽しみにしていた相国寺で開催された「若冲展」に行ってきました。

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朝10時より開場だったのですが、ちょっと遅れて10時30分に到着したところが、なななんと、「80分待ち」で大量の人間が列をなしているではないですか!
ちょっと躊躇しましたが、もう次はないんだから、と覚悟を決めて最後尾に並びました。また5月というのにこの日が暑くてね。

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いやいやもう大変。当日券を買うまでが約90分。そこから実際に「動植綵絵」にたどり着くまでさらに120分。死ぬかと思いましたよ。先週のダ・ヴィンチの「受胎告知」なんかかわいいものですよ。

あふれ返るヒトの列に続いて館内に入るとまずは水墨画コーナーです。巨大な襖絵の数々「鹿苑寺大書院障壁画」もここに展示されています。素人としては「水墨画」となるとちょっと構えてしまうのですが、若冲の場合は威圧感がないというか非常にやわらかいというか柔軟というか....いいんだよねぇ。大きいだけあって迫力はすごいのですが、なんとなく和んじゃうんだなぁ。

水墨画コーナーから並ぶことさらに1時間くらいかな、やっと「動植綵絵」と「釈迦三尊像」の間に到着しました。もうこの時には精根尽き果てていたのですが、中央に3幅の「釈迦三尊像」、それを取り囲むように30幅の「動植綵絵」がバーン。砂漠にオアシスとはこのこと。感激したなぁ。

圧倒的迫力。絢爛。でもしなやか。胸に迫ります。

天才なんだと思うな、若冲って。でも天才にありがちな慢心というか「ちょっとここは手を抜いちゃおう」的なところが全く見られないところがまたすごいよな。絵の隅々まで気の入れ方が均等。

水墨画では構図の大胆さが際立つけれども、「動植綵絵」もね、やっぱ構成がすごいんだわ。「牡丹ってなんて美しいんだ」と思ったら画面いっぱいをたくさんの牡丹で満たしてしまう。「梅!」と思ったら小さな梅の花をこれまた大量に画いてしまうわけです。もうちょっとアクセントなり、空間を生かすと良いんじゃないの、とかいう平凡な考えは持ち合わせていないんでしょう。
そういう絵を前にしてしまうとこちらとしては「あぁ、梅....」とその濃密さに身を委ねてしまうしかないわけですね。

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「動植綵絵」と「釈迦三尊像」を見終わると当然がっくり疲れてしまったわけですが、怒りの感情がむくむくと湧き上がってきました。
「この俺様をこんなに待たせやがって!」

その怒りがミュージアムショップで爆発!冷静さを忘れて
「ちくしょう、これも買ってやる!」「あれも買ってやる!」と1万円以上の散財してしまいました。もう相国寺の思うつぼってやつですね。


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2007年5月25日 (金)

シークレット・ワールド Secret World

この前の日曜日はレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」を鑑賞したわけですが、午後からはお台場まで足を伸ばしてグレゴリー・コルベールの「Ashes and Snow」を観てきました。

グレゴリー・コルベールというヒトは写真家の範疇に入るのかな?見たことのないような風景を写真で表現するようなアーティストです。

こんな写真とか....

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とかですね。

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既存の美術館を使うのではなくて、お台場にコンテナを積み上げて作った(この展示のためだけ)美術館で公開されています。ノマディック美術館というのだそうですが結構巨大な建物なんですよね。

会場では巨大な写真の展示されてました。うーん、不思議で美しい世界。合成などは全くされてないそうです。つい引き込まれてしまいます。
写真と同時にフィルムも公開されていたのですけど、これを見るとちょっと写真の印象が変わってしまいました。フィルムそのものはとっても良くできていて写真では伝えきれない「空間」までもがよく見ることができたのですけど、なんか演出が堂には入りすぎていて(あまりにもでき過ぎていて)、「商品」という感じがしてしまったのですね。言い方を変えると「ハリウッド的」とでもいうか....そう感じたヒトは少ないかもしれませんが私はちょっと違和感を覚えてしまいました。

これだけの作品を創り上げるためには、おそらく個人の力ではむずかしいだろうなぁ。グレゴリー・コルベールが指揮をとったにしろ、いろんなスタッフが必要でしょう。ましてやかなりの資本力がないと無理じゃないかしら。と思ったら「ロレックス」がスポンサーについているようです。

とは言うものの、この世界観、ワタクシ嫌いじゃありません。実は今回の展覧会の数カ月前に写真集はゲットしておいたのでした。結構お高く、1万円以上しましたが、とっても凝ったつくりの写真集なんですわ。時々眺めては「にやり」としています。

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こんな写真が合成じゃないんだからなぁ、すごいよなぁ。

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2007年5月22日 (火)

スーパースター Superstar

イタリアからスーパースターの来日で日本騒然、です。
その名はレオナルド。

サッカー選手ではないですよ。そう、レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」、日本初お目見えです。

19日土曜日は東京出張だったので翌日20日に上野の東京国立博物館へ行ってみたのです。混雑はあらかじめ予想できましたからちょっと早めにホテルを出て開館前の9時10分くらいには到着したのです(開館は9時30分)。
でもすでに沢山の人が並んでましたよ。

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警備とか誘導とかは割としっかりしていたので開館とともに特に混乱もなく(たった)1枚の絵画を観ることができました。第1会場に「受胎告知」1枚が飾られていて、第2会場からはレオナルドの生涯とその仕事について展示してありました。第2会場はレオナルドの作品というよりは手記などに残るいろいろな研究を模型で再現したものがほとんどで「美術館」的というよりは「博物館」的な展示でした。

「受胎告知」を「鑑賞した」というよりもとりあえず「観た!」といった感じでしょうか。作品はとても素晴らしいと思いましたが、感動に浸る余韻には乏しかったです。あと宗教画のお約束的なことがよくわからないのでプログラムとともに「ブルータス」を購入しました。こういう本を眺めているとまたあらためて「受胎告知」を観たくなってしまうなぁ。

プログラムです。

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ブルータスでお勉強、お勉強。

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2007年5月15日 (火)

ブリリアント・ディスガイズ Brilliant Disguise

森村泰昌「美の教室、静聴せよ」を見に熊本市現代美術館に行ってきました。

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森村泰昌さんといえば、名画に自分自身が扮することで知られていますよね。私もその程度の知識しかなかったのですが、とりあえず出かけてみました。

この展覧会は、「美の教室」で森村先生の授業を受ける、という趣向なのです。チケットを買って中に入ると、そこは小学校の教室のようであり、ブラウン管の森村先生からこの展覧会の趣旨の説明があります(このセクションが「ホームルーム」ですね)。そして昔懐かしいわら半紙をわたされました。その中に「時間割」が記してあります。そしてイヤホンガイドとともに「美の教室」のスタートです。

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ここにあるように森村先生が扮した絵画をイヤホンガイドとともに見て回るのですが、これが結構分かりやすくてよかったですよ。自分の好きなように見ることができないのが嫌と思う人もいるかもしれませんが、予備知識の無い私にはとてもありがたかったですね。
でもなんだか妙な気分です。例えば、レンブラントの自画像の変遷について森村先生が解説してくれるのですが、目の前にあるのはレンブラントの自画像ではなくて、”森村先生が扮した”レンブラントの自画像なのです。いったい自分はいったい何を見ているのかよく分からなくなってしまうのです。

最後の「放課後」はそれまでとは様子が違っていて三島由紀夫を模したパフォーマンスの映像を見ることができます。きっとこれは森村泰昌の新たなステージなんでしょうね。今後どういう活動をしていくのかとても楽しみになりました。

全体を「時間割り」通りに見て回ると、森村泰昌というヒトが何を考えてこういう変わったことをしているのかよくわかる(ような気がする)しくみになっている展覧会でした。

「変なこと(本人はそう思っていないのでしょうが)を一生懸命やり続けていると、結構たいしたものになっちゃうんだな」と素直に感心です。楽しかったし行って良かったな。

最後にちっちゃな卒業証書をいただきました。かわいい。

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2007年2月12日 (月)

ジ・インナー・ライト The Inner Light

ちょっと早めのバレンタインです。プレゼントをもらいました。

ひらがな日本美術史5 橋本治

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これは今の私のストライクゾーンど真ん中です。何がストライクかというと若冲をはじめとする絵師の作品の評論が並んでいるから。そして著者が橋本治(!)だからです。

まだ半分くらいしか読んでないのですけどやっぱり面白い。読んで思うのはなんと理屈っぽいのか、です。その理屈っぽさは涙が出そうなくらい面白くて私は喝采を送ってしまうのです。その理屈っぽさは自分の内なる「私はどうしてこの作品がいいと思うのか?」を納得させるためにあります。その納得のために教養があるのです。

この作品の資料的意味を示した後に評価を論じるようなスタイルではありません。例えばこの本の中の

その八十六・・・・・「似ている」が問題になるもの 東洲斎写楽の役者絵

”謎の絵師”写楽を論じるために彼は作品と対峙した自分を掘り下げることからはじめます。ちょっと長いですが引用しますね。

たとえば、「すごく面白い小説を何冊も立て続けに書いた作家」がいて、その作品以外に「作者はいかなる人物か」を知る情報がないとする。そういう場合、「作者はいかなる人物か?」という詮索だって、当然起こることだろう。そのために必要な行為は、「その作品をよく読む」である。ただ面白がって読んでいたところから一歩進めて、その作品の中に遺されている「作者の痕跡」を読み取ることだろう。その場合、私は「どういう人間がこういうものを書くのだろう?」と思う。思って、その次には「なぜ自分はこういうものを面白いと思うのだろう?」と考える。考えて、「自分はこの作品のどこをどのように面白いと思って、”こういうもの”という規定をするのだろうか?」と思う。「その作品のどこをどのように面白いと思うか」が私にとっての「他人の作品を解釈するためのモノサシ」である。私がそういうモノサシを持つのは、「自分の中にある、その作品を通して共鳴してしまったものの正体」を知りたいと思うからである。私は、その正体が知れれば、他人なる作者が「正体不明の人物」であってもかまわない。かえって逆に、相手の正体が不明のままの方が、こちらの想像力が自由に発揮できたりもする。私はそういう人間なので、私には「戸籍調べの趣味」がほとんどないのである。
もちろん、こういう私のあり方がただ正しいわけもなく、私のような人物は、専門的には「基礎調査に関して至って怠慢な人物」ということになるのである。困ったことだが、私には「いいじゃん、別に、俺は専門家じゃないんだから」という逃げ道もある。だから結局、「いいじゃん、別に」なのである。
(アンダーラインは実際は傍点です)


最後の方の「いいじゃん、別に、俺は専門家じゃないんだから」というのは明らかに謙遜ですね。彼ほど教養にあふれたヒトも居ないわけですから。でも教養の無い私のような人間にとっては、とても勇気を与えてくれる言葉でもあります。それで調子に乗ってこういうブログを書き続けているのかもしれませんが。

この本は「日本美術なんてわからないよ」という人びとにとって最良の入門書の一つです。彼は美術に接して「俺はこの作品を見てこう思ったんだよな」と全編書いています。つまり「これを見てこう考えた自分は間違ってないんだよ。だってそう思ったんだから」ということでもあります。そして「いいじゃん、別に」と言い切れるその強さはとても素敵です。

うーん、いいものもらった。

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2007年1月11日 (木)

エターナル Eternal

8日に九州国立博物館プライスコレクション『若冲と江戸絵画』を見に行ってきました。

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「江戸の先端、今も先端」とても良いキャッチコピーですね。

私、若冲(「じゃくちゅう」と読みます)って全く知らなくて、「そういえばしばらく前に雑誌のブルータスで特集やってたな」くらいだったのです。でも”何か”呼ばれるものがあって行ってみました。

で、これが面白いんだな。いわゆる日本画には全く興味がなかったのですが、これならいけます、私でも。

私ですら面白いと思えるのは、おそらくジョー・プライスという門外漢の外国人のチョイスによるものだからでしょう。芸術を鑑賞するためには(残念ながら)ある程度の教養が必要なのは事実です。その教養を持っていない私などにとっては日本画というのはとても敷き居が高いんですよね(日本人なのに日本画の教養を持っていないというのも悲しいことですけど)。

展示されている絵画はエネルギーがみなぎっているし、グラフィックだし、繊細だし、見てて興奮してしまいます。ちょっと例えが違うかもしれませんが「ニュー・ウェーブ」ですわ。

絵が”大きい”というのも重要な要素です。今回再認識でした。屏風絵がたくさん展示してあったのですが大きいんです。迫力なんですよ。画集(下の写真がプログラム)で見る印象とは全く違います。可能であれば実物を見てもらいたいです(九州地方にお住まいの方はぜひ!)。そう思うと昔の人の方が室内”空間”へのこだわりは大きかったし、現代よりも文化的な生活だったかもしれません。

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この写真はブルータスから。
ね、ちょっといいでしょ。

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2006年11月23日 (木)

ガールズ・オン・マイ・マインド Girls On My Mind

フェルメールの画集("西洋絵画の巨匠 (5) フェルメール")を買いました。

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この前、「フェルメール全点踏破の旅」を読んで以来、大好きになっちゃいました。

特にこの絵と

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この絵が大好き。

これらの絵を見ていると、こころが何だかざわざわしてくるのです。

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あとやっぱりこれはマストですね。

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今度は大きいポスターが欲しいなぁ。

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